重度の障害のある人にとって、また高齢化により障害の重度化が進む障害のある人や、その周辺でケアに携わる人にとって、表現活動やアート活動はどのような意味をもち、またどのように行われているのでしょうか。
たんぽぽの家・障害とアートの相談室では、障害のある当事者やケアの現場、福祉をとりまくコミュニティがより豊かになることをめざし、障害とアート、障害のある人の表現活動をテーマにセミナーや展覧会などに取り組んできました。
昨年度は、岡山大学でESD研究(持続可能な開発のための教育)に取り組む柴川弘子さんを協働のリサーチャーに迎え、4回にわたり、研究会を開催してきました。
今年度は、研究会を通して交流し自分の実践を深めていくこと、そして実践をかたちにして伝えていくことを学ぶ研究会メンバーを募集します。
それらの成果は、2024年3月にZINE(非営利で発行する自主的な出版物)として発表することを予定しています。
そこで、今回は活動を文章にしていく、実践をライティングにつなげるためのワークショップも実施します。
同じような活動を行う人と交流するなかから学んでいきたい人、ご自身の現場での活動を言葉やかたちにしてみたい人などのご参加をお待ちしています。 *11/24(金)14:00追記:定員を8名から12名に増やしました。
⦿研究会の進め方
・研究会は全4回、オンラインでの開催を予定しています。
①2023年12月6日(水)
②2023年12月20日(水)
③2024年1月17日(水)
④2024年2月7日(水)
・各回14時〜16時としており、できるだけご参加いただきたいと思います。
・ただ、ご都合によるご参加できない日がある場合には、オンラインでの録画を共有させていただきます。
・毎回の研究会は、実践報告による話題提供(研究会以外のメンバーにもオープン)と、意見交換(研究会メンバーのみのクローズド)の2部構成とします。実践報告にはゲストの話題提供者をお招きすることもあります。
・第3回、第4回には、ライティングのワークショップも行います。
⦿研究会伴走者
柴川弘子(岡山大学学術研究院教育学域・ESD協働推進センター助教)
岡山県出身。研究者(ESD/社会教育・生涯学習)。直島でのアーティストの通訳経験を機に現代アートに関心を持つ。高校英語教員を経て、2011年より神戸大学大学院・人間発達環境学研究科にてESD/生涯学習理論を研究。同大学院在学中、障がいのある学生が数多く在籍する韓国ナザレ大学との共同研究・論文共著も行う。2012年より岡山大学ESD協働推進センターにて、学校と地域・社会教育が連携したESD実践、教員研修・教材開発等を支援する。2014年森美術館「Go-Betweens展」のパブリックプログラム協力、2018年つなぎ美術館「ぼくのおくさん☆プロジェクト」ゲスト・キュレーター等。
ほか、障害とアートの相談室の森下静香、中島香織もみなさんとご一緒します。
⦿研究会メンバーの募集
・募集定員:8人 12名に増やしました(11/24[金] 14:00追記)
・締切:11月27日(月) *定員になり次第、締め切ります。
⦿昨年度のレポート
兵庫県神戸市の「片山工房」と大阪市の「W・I・N・G-路をはこぶ」の訪問調査の様子や、柴川さんからお話いただいたESDについてのレクチャーがまとまっています。
https://artsoudan.tanpoponoye.org/event_report/3367
[お問合せ]
障害とアートの相談室
〒630-8044
奈良市六条西3-25-4 一般財団法人たんぽぽの家内
電話:0742-43-7055
メール:artsoudan@popo.or.jp