[レポート] 「COLOR FULL COLORS 障害のある人のアートの魅力を語り合う」終了しました!

2024年6月2日(日)に実施された、高島屋大阪店でのトークイベントは盛況のうちに終了しました。今回、同時に開催していた展覧会の「COLOR FULL COLORS」の出展施設であるアトリエコーナスのアルガマ明子さんとやまなみ工房の山下完和さん、そして美術家の今井祝雄さん、森本紀久子さんにトークにご登壇いただきました。

山下さん、アルガマさんからは、やまなみ工房やコーナスのみなさんの創作の様子をお話しいただいたうえで、アートを仕事にしていく、収入につなげていくことへの悩みや、あるいは希望につながる話をしていただきました。今井さんや森本さんからは、アーティストとして生きていくことの考え方について歯に絹着せぬ言葉をいただき、会場が湧きました。

アトリエコーナスのアルガマ明子さん

やまなみ工房の山下完和さん

今井さんと森本さんは、20年以上続いている公募展「かんでんコラボ・アート」(主催:関西電力株式会社)の審査員を務めており、長期にわたり関西の障害のある人を見続けてきてくれています。

トークをとおし、偶然ですが、お二人が高島屋ととてもご縁があるということがわかりました。

今井さんは60年前、第14回具体美術展をこの高島屋で見たのがきっかけで、それから具体美術の道に進んだとのこと。当時、高島屋の社長が芸術に造詣が深く、美術館ではまだ扱わなかったような具体美術の展示を行ったこと、また岡本太郎が評価されていなかった時代にも展覧会を行ったことなどを話してくれました。

森本さんは60年以上前、大学を出て採用されたのが、高島屋の宣伝部とのことで、当時60人中、女性は一人だったそうです。高島屋の宣伝部はほんとうに憧れの職場で、日本一のウィンドウだったことなども懐かしそうに話されていました。

お二人が障害のある人の表現をみるときには、そこに属性は関係なく、見たこともないものであるか、印象に残るか、作者の想いが伝わるかなど、そして余計な枠にいれたりしないでほしいなど、ほんとうに真摯に表現を見ていることが伝わってきました。

美術家の森本紀久子さん。かつては高島屋で働いていたことも!

美術家の今井祝雄さん。高島屋での展示がきっかけで具体美術と出会ったそうです。

最後は女優の東ちづるさんも飛び入り参加!ともに障がいのある人たちのアート活動を支援していく立場として、連携や発信しつづけることを誓いあい、盛況のうちに終了しました。

作品を売ることは簡単ではないのですが、百貨店でからこそできることはあらためて考えていけたらいいのではないかとも思う機会になりました。高島屋さんは今後も多様なイベントを企画されます。たんぽぽ、Good Job!センターともに協力・参加していく予定ですので、ぜひご来場ください。

会場は満席、大盛況でした!

ご参加いただいたみなさん、ご登壇いただいたみなさんも大感謝です!

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