現在、神戸ファッション美術館で開催中の「かがくいひろしの世界展」の関連企画である、音楽ワークショップ「みんなでおんがくタンタカタン」が8月17日(土)に同美術館セミナー室にて開催。盛況のうちに終了しました。今回、障害とアートの相談室では、会場のエリアで活動しているひょうご障害者芸術文化活動支援センターさんにお声掛けをしたり、募集の方法でのアドバイスや広報協力、アートワークショップにおける障害のある人の対応の心構えなどをお伝えし、誰もが楽しめる場になるよう運営協力させていただきました。
累計発行部数900万部をこえる「だるまさん」シリーズなど、子どもたちを魅了する絵本をうみだした絵本作家かがくいひろしさん(1955-2009)。絵本作家としてはわずか4年という短い期間に16冊もの絵本を上梓。その創作の背景には特別支援学校の教員としての経験が随所に活かされています。現在神戸ファッション美術館で実施されている展覧会では、その制作過程が存分に味わえます。
今回、障害のある人もない人も、かがくいさんの絵本を出発点としながら音、動き、リズムを体験できるワークショプ実施したい、と展覧会企画者から相談いただき、神戸ファッション美術館、ひょうご障害者芸術文化活動支援センターそれぞれのスタッフのみなさんと議論をかさねてきました。そのなかで、打楽器奏者の安永早絵子さんをお招きし、かがくいさんの絵本からヒントをもらいながらさまざまな打楽器で音を出すワークショップがうまれました。
ワークショップ当日は応募開始から申し込み多数、抽選で選ばれた参加者のみなさんと楽しく音を出しながら時間を過ごしました。まずは安永さんの演奏にそって、だるまさんの様子をみんなで再現。その後は思い思いの楽器を手にとり、みんなでアンサンブルを楽しみました。準備していただいた楽器は本格的なパーカッションから日用品、おもちゃの楽器まで多種多様。参加者はそれぞれお気に入りを見つけていました。
終了後も自由に楽器にさわれる時間をつくるなど、随所に工夫をされていて、今後ワークショップを開催するうえでも参考になる1日となりました。
神戸ファッション美術館での「かがくいひろしの世界展」は9月1日まで。その後も各地を巡回予定です。ぜひおみのがしなく!