「紀の国わかやま文化祭2021」の開催年のセミナーとなる今回は、上富田町等との共催により3部構成で、本祭の事業の一環として開催します。
第1部では、美術分野に焦点をあて「障害者の芸術文化活動の意味・意義」をテーマに、やまなみ工房施設長の山下完和氏と愛成会副理事長でアートディレクターの小林瑞恵氏に対談を頂きます。第2部・第3部では、舞台芸術分野に焦点をあて、障がい者長崎打楽団 瑞宝太鼓の公演とオープニングトークとして、瑞宝太鼓のメンバーによる講演を行います。
さわって体感できるアート作品が大集合!本展では「歴史にさわる」「風景にさわる」「音にさわる」などのテーマのもと、さまざまな素材と手法を用いて、“触”の可能性を追求します。展示場に足を運び、手を動かす。来館者一人一人の身体から「ユニバーサル・ミュージアム(誰もが楽しめる博物館)」が始まります。
▼会期:2021年9月2日(木)~11月30日(火)10:00〜17:00(入館は16:30まで)※水曜定休
▼会場:国立民族学博物館 特別展示館
▼料金:一般880円(600円)、大学生450円(250円)、高校生以下無料
※()は割引料金。 ※本館展示もご覧になれます。
国立民族学博物館
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10番1号
Tel:06-6876-2151(代) Fax:06-6875-0401
https://www.minpaku.ac.jp/
2021年1月より、静岡県へ移住し「アーツカウンシルしずおか」でチーフプログラム・ディレクターとして勤務しているため、アートスペースとしての「クシノテラス」の活動はお休みしていますが、このたび第1回目のクシノテラス所蔵品展を「にしぴりかの美術館」で開催する運びとなりました。今回ご紹介するのは、4名の表現者たちです。
大阪府在住のラーテルさん(あなぐまハチロー)《生年非公開》と名乗る女性は、発達障害や鬱病、統合失調感情障害など、さまざまな障害を抱え、中学生のときから自宅で不思議な生物を描いて過ごしています。神奈川県在住の小林伸一《1939-》 さんは、75歳ごろから自宅の外壁だけでなく、トイレや風呂場など一軒家全てを手描きの絵で埋め尽くすようになりました。天井にもお菓子などをモチーフにした絵を貼るなどの徹底ぶりです。島根県在住の戸舎清志《1969-》さんは、建物以外の道路や駐車場、空き地などすべての空間が、たくさんの車で埋め尽くされた町の俯瞰図を描き続けています。そして、栃木県那須高原にある私設博物館「創作仮面館」の館主を務めていたストレンジナイト《生年非公開-2018》と名乗る人物は、人前に出るときは常に自作の仮面を被り、人目を避けマスクマンとして生活していました。館の内外には、彼が制作した多量の仮面やオブジェ、絵画などがいまも残されています。
性別や生まれ育った場所など異なる環境に置かれた4名の表現者たちですが、共通しているのはそれぞれが独自の世界を構築し、圧倒的な数の作品をつくりだすことで、それを生きる力へと変換している点です。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、自由に外出することも危ぶまれる状況ですが、こんなときこそ彼ら彼女らのようにみずからの表現へ没頭することで、未来への希望を紡いでみるのも良いのかも知れません。遠くなってしまった宮城県に思いを馳せながら、僕も静岡から展覧会の動向を静かに見守りたいと思います。
櫛野展正(クシノテラス主宰/アーツカウンシル しずおか チーフプログラム・ディレクター)
▼会期:2021年9月10日(金)〜12月29日(水)11:00〜17:30
※木曜休館
▼会場:にしぴりかの美術館
▼入館無料
にしぴりかの美術館
〒981-3621 宮城県黒川郡大和町吉岡字館下47
Tel:070-5011-0028(小野田) Fax:022-343-7077 Eメール:info@nisipirica.com
テーマ「コロナ禍で改めて考えてみた舞台芸術との向き合い方」の下、2日間に渡ってセミナーを開催します。みなさまぜひお越しください。
▼開催日:
【1日目】2021年12月6日(月)14:00〜(受付 13:15〜)
【2日目】2021年12月7日(火)10:00〜(受付9:15〜)
▼会場:島根県民会館(大ホール、中ホール)
▼参加無料
プログラムの詳細はこちらからご覧ください
こちらの申し込みフォーム、またはFAX、メールにてお申し込みください。
島根県民会館 舞台振興グループ
〒690-0887 島根県松江市殿町158
TEl:0852-22-5506 FAX:0852-24-0109
Eメール:backstage@cul-shimane.jp
主催:公益財団法人しまね文化振興財団(島根県民会館)