近畿大学医学部奈良病院 展示レポート3:田花永久

2015年9月に行った、近畿大学医学部奈良病院での展示「’Art with message’」。

続いて、病院スタッフの田花永久 さんのレポートです。

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アートを受け入れる側として、どのように感じたか-

病院は患者安全や感染対策が最優先であり、展示には何かと制約があります。今回も先ずはその点への配慮をお願いしましたが、出窓スペースを有効利用しつつ、車椅子からの視点という展示計画がとても有効だったと思います。

病院は比較的高齢者が多いものの、様々な年齢層・バックグラウンドの人々が、「診療」という目的で訪れる、開かれた場所だと感じています。また普段は「色のない」場所ですので、今回のように色彩に満ちた作品が展示されることは、美術館やギャラリーとは違い、出会いの意外性による感動が純粋に喚起されるのではないかと思います。

患者さんや職員のみなさまのご意見や感想などはどうだったか-

ただ観るだけやアンケート回答ではなく、メッセージを作品に添えるという参加型の試みによって、鑑賞する愉しみが増したことは、日々寄せられた、作品に寄り添うようなメッセージを見て実感しました。

田花永久

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写真:衣笠名津美 / Natsumi Kinugasa

 

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