研修プログラム「みんなでつくる展覧会」 第2回 レポート

1月9日、第2回「みんなでつくる展覧会」をたんぽぽの家アートセンターHANAで開催しました。

テーマを決めるために宿題となっていた、<福祉施設の利用者による気になる表現について>、参加者の方々に発表していただきました。

チラシを折り紙のように折って同じ形を折り続けられた箱一杯に入った不思議なカタチのモノ達や繊細な表情をした細かい紙の集まり、
同じ毛糸でひたすら編み続けられる色鮮やかでフワフワな長いモノなどの行為を重ねられる事での魅力を感じるモノ、
堂々と見しまっていいのかと思わせるような毎日同じ内容を書かれた日記や独特なエピソードをもつ手紙、
段ボールを切り抜いてつくられた文字などのカタチをした存在感がおもしろく感じるモノ・・・
モノではなく気になる方の独特な行動内容を伝えてくださる方もいて、本当に幅広い表現を見せていただくこととなりました。

また、発表されている時の参加者みなさんに共通していることとして、とても嬉しそうに紹介されていることが印象的でした。

モノをつくられていくなかでのストーリーやエピソードが魅力的で何を思ってつくられているのかを考えさせられる表現物が多く、
心を落ち着かせる為であったり、時間を埋めるための行為であったり、人との関係で生み出されるモノの変化があるということがわかりました。
一方で、つくりだす行為や表現者のモノへの気持ちが強く手元から離す事ができなく持ち出しが難しいという現実や、プライバシーに関わるモノもあるため、そういったモノをどうするか、前回開催時からの課題を引き続き持ち続けることとなりました。

参加者同士互いの発表内容の感想を話し合い内容をまとめていくうちに、徐々に今回の展覧会のテーマがみえてきました。そして今回の展覧会は普段は裏方になりがちな施設職員であるこのプログラムの参加者が主役となって発表することとなりました。

次回の1月21日(水)は、実際に展覧会をつくるにあたってのレクチャーも受けつつ、実際に展示する内容についての検討を進めていく予定です。

【展覧会】
展覧会は、以下2か所で開催します。ぜひみなさまお越しくださいませ。

・2015年2月16日(月)~22日(日)/アートスペース上三条(奈良市)
・2015年2月26日(木)~3月1日(日)/かしはら万葉ホール

http://popo.or.jp/info/2014/12/post-164.html

(レポート:「みんなでつくる展覧会」スタッフ田中清佳)

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