【トークシリーズ】障害のある人のアートと評価~あなたの「ものさし」聞かせてください~開催のお知らせ!

アートには評価や批評が欠かせませんが、障害のある人のアートについては、評価ということをまだまだ考えにくい状況にあります。また、評価というと、専門家だけが行うようにも思えますが、絵画でも舞台でも、アートと言われるものを体験したとき、誰もが何かを感じたり、受け取ったり、そのことによって変化したりと、何らかの評価をしているのではないでしょうか。
評価をするときには、個人や時代、地域などによって異なるさまざまな「ものさし」があるはずです。ここでは、美術の専門家、研究者、障害のあるアーティストなど、多様な人と「ものさし」をとらえなおすと同時に、参加者のみなさんの「ものさし」も語り合いながら、おおらかな指標づくりを試みます。たくさんの方のご参加をお待ちしております!

 

◎期 間 2016年10月〜2017年2月 (全9回)
◎会 場 たんぽぽの家アートセンターHANA(奈良市六条西3-25-4 tel 0742-43-7055
◯◯◯◯◯Good Job!センター香芝(〒639-0231 香芝市下田西2丁目8-1 tel 0745-44-8229)
◎定 員 各回30名
◎対 象 福祉施設職員、デザイナー、アート活動に関心のある人、アーティストなど
◎参加費 500円/回(全シリーズ通しての参加ではなく、それぞれの回単体でお申込みいただけます)
◎お申し込み方法 お名前・所属先・ご希望のトークシリーズの回・参加人数をご記入の上、メールの件名に「トークシリーズ申し込み」と明記のうえ、artsoudan@popo.or.jpまでお送りください。

◇お申し込み・お問い合わせ◇
〒630-8044奈良県奈良市六条西3-25-4 一般財団法人たんぽぽの家(担当:中島、菊竹)
Tel: 0742-43-7055  fax: 0742-49-5501 E-mail artsoudan@popo.or.jp  URL http://artsoudan.tanpoponoye.org/

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トークシリーズ[1] 芸大のものさし

日時:2016年10月21日(金) 18:00~20:00
会場:Good Job!センター香芝

未来のアーティストを育てる芸術大学。アーティストとして活躍しながら、多角的な視点でアートプロジェクトのあり方を探求してきた高橋さんより、芸術大学における作品の評価や、評価そのものをとらえなおしてみたいと思います。
・高橋悟(構想設計、京都市立芸術大学教授)

 

トークシリーズ[2] 美学・哲学のものさし

日時:2016年11月18日(金) 18:00~20:00
会場:Good Job!センター香芝

「美とは何か」について、人は古くから考え、その価値観やものを見るときの基準は、時代によって変化してきました。今なおつづく命題のようなテーマではあるものの、その根底は人が生きることや生活することと密接に結びついているのではないでしょうか。多くのアートプロジェクトに関わりながら、新しい生の美学、幸福とは何なのか問いつづけてきた研究者と、語り合います。
・熊倉敬聡(元京都造形大学教授、美学)
・[聞き手]森下静香(Good Job!センター センター長)

 

トークシリーズ[3] 美術館のものさし

日時:2016年11月25日(金) 18:00~20:00
会場:たんぽぽの家アートセンターHANA

芸術を多くの人に多くの人に伝え、鑑賞者の出会いの場をつくる美術館。しかし、美術館の役割はそれだけではなく、研究や次世代への財産として、膨大な数の作品を半永久的に保管することもまた大きな役割のひとつです。芸術を未来につないでいく美術館としてのものさしをお聞きします。
・奥村泰彦(和歌山県立美術館教育普及課長)

 

トークシリーズ[4] ギャラリストのものさし

日時:2016年12月2日(金) 18:00~20:00
会場:たんぽぽの家アートセンターHANA

ギャラリーは、展示空間だけでなく、新しい作家を育てる場であり、何より作品を対価にかえる場です。そこには、現在の作品から「のびしろ」を見通すような未来への目線があるのかもしれません。現代アート作家を多く発掘しているギャラリストと、活躍中のアーティストからうかがいます。
・野村ヨシノリ(Gallery OUT of PLACE)
・西川茂(美術家)

 

トークシリーズ[5] ワークショップのものさし

日時:2017年1月13日(金) 18:00~20:00
会場:たんぽぽの家アートセンターHANA

造形、ダンス、演劇などさまざまなワークショップが各地で開かれています。ワークショップとは参加した人に何をもたらすのでしょうか。子どもや障害のある人など、さまざまな人とのワークショップを数多く行ってきたアーティストとともにワークショップの評価を考えます。
・ホシノマサハル(こどもアートスタジオ)

 

トークシリーズ[6] 企業のものさし

日時:2017年1月27日(金) 18:00~20:00
会場:Good Job!センター香芝

近年、障害のある人のアートと企業の社会貢献とを結びつける動きが生まれています。また、デザインとの出会いによって、魅力的な商品もたくさん誕生しています。企業が障害のある人のアートを支援する意図は。また、膨大な作品の中から、どのように選び、商品化につなげていくのかを聞きます。
・松本雅史(株式会社L.F.G yukashina)
・浦田和久(近畿労働金庫地域共生推進室室長)
[聞き手]中谷由美子(Good Job!センター、エイブルアート・カンパニー)

 

トークシリーズ[7] 障害のあるアーティストのものさし

日時:2017年1月28日(土) 11:00~13:00
会場:たんぽぽの家アートセンターHANA

障害のあるアーティストは、自分の作品が多くの人の目に触れ、手に渡っていくことを、どのように感じているのでしょうか。また、それは日々の制作に影響をもたらしているのでしょうか。アーティストの一番近くで表現を支えているスタッフとともに生の声をお聞きします。
・中村あい(アーティスト)
・森口敏夫(社会福祉法人ひまわり)

 

トークシリーズ[8] 行為のものさし

日時:2017年1月28日(土) 14:00~16:00
会場:たんぽぽの家アートセンターHANA

アート作品は、どのような形であれ「人」によって生み出されます。制作時のスタイルは作品と同じくらい多様ですが、ひとたび作品が完成すると、それまでのプロセスから切り離して作品のみが鑑賞の対象になることが多いのではないでしょうか。そこで、人間の行為についてミクロな視点から分析を行っている細馬さんと、作品の背景にある作者の行為へとまなざしを深めながら、その面白みを共有します。
・細馬宏通(滋賀県立大学、動物行動学)
[聞き手]中島香織(一般財団法人たんぽぽの家)

 

ワークショップ[9] ものさしマトリックスをつくってみる

日時:2017年2月11日(土) 13:00~16:00
会場:奈良県文化会館

これまで見てきた多様なものさしをいったん整理してみましょう。そこから、大らかなマトリックス(指標)を参加者のみなさんとともに作り、ブラッシュアップを試みます。
・岡崎潤(デザイナー)
・谷美奈(教育学、元デザイナー、帝塚山大学全学教育開発センター准教授)
・西尾美也(美術家、奈良県立大学専任講師)
・宮下忠也(アートディレクター)
・森口ゆたか(美術家、近畿大学文芸学部教授)

 

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